ドラ校長の広場

ドラえもんが大好きな校長のブログです。

閉校式に出席しました (^_^;)

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 22日(日)午前10時から能勢町立天王小学校の閉校式にお招きいただきましたので、出席させていただきました。天王小学校は、「大阪のてっぺん」にある学校として明治7年に創立され、140年の歴史がありました。てっぺんと言われるのは大阪の最北にあるからです。あと少し北に走れば京都府に入ろうというような山深い場所にあります。今年度の全校児童は4名でした。3月には六年生2名が卒業し、現在は在校生が2名となっていました。大阪で唯一のへき地指定校です。私たち大阪府へき地・遠隔小規模校連絡協議会のメンバーとして長年活動してきた仲間の学校がまた一つ姿を消すこととなりました。これで残った協議会加盟校は、北の方から、能勢町の東郷小学校、田尻小学校、茨木市の忍頂寺小学校、清渓(きよたに)小学校、高槻市の樫田小学校、そして和泉市立南横山小学校の6校となってしまいました。

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 イノシシの皮で作った案内でした。何年か前に作ったそうです。

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 天王小学校は、今から9年ほど前にこの会の教頭協議会が行われたので、行ったことがあります。当時は全校児童が9名でした。一輪車が盛んで、全員が乗れるということでした。「食育・音読・一輪車」を大きな特色として天王小学校ならではの取り組みを進めて来られたそうです。全国にはこのような小規模校がたくさんありますが、「へき地教育は教育の原点」「へき地校は学校の原型」と言われます。まさに地域に支えられてこの学校で学び育った子どもが成人し、今度は地域の一員として学校を支え、我が子だけでなく、地域の子どもたちを育てていく。このような営みを繰り返してきた学校そのものを見ることができる、素晴らしい魅力がへき地校にはあるのです。残念ながら、この天王小学校もそして来年度末には能勢町立小学校がすべて一つに統合されます。きっとこれまで積み上げてきたつながりを大切にした学校運営がなされると思います。

 下の写真が今度能勢町の小学校と中学校がすべて統合されてできる小中一貫校が建設されるところです。府民牧場があったところだそうです。小高い丘に建設中でした。天王小学校からは車で約2,30分くらい離れているのではないでしょうか。

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 先週から廃園や、廃校の話ばかりになってしまいました。家に帰ってNHKのニュースを見ていますと、今日の閉校式の様子がもう放送されていました。よく知った園や学校が消えていく別れの季節が、今年は一段と寂しくて、やるせない気持ちになってこのブログを書いています。