『ゴンダールのやさしい光』
昨日の授業参観・懇談会が終了後、校長室に1年生の保護者がたずねて来られました。そこで紹介していただいたのが『ゴンダールのやさしい光』という絵本でした。作者の「葉 祥明さん」がエチオピアのゴンダールというところで、実際に体験したことを基にした物語です。1984年から85年にかけてエチオピアだけで100万人以上が餓死したといわれているそうです。1ヶ月以上も何も食べるものがなかった子どもたちが空腹のあまり、やわらかい小石を拾って食べている姿を見た葉さんは、「日本国際飢餓対策機構」に所属して、緊急援助に加わっていたそうです。
私はこの活動を全く知らなかったので、この物語を読ませていただき、さっそくこの機構を調べてみました。
保護者の方は、この本を学校図書館に置いていただくことはできないでしょうかという依頼でした。図書館の支援司書さんに伺うとこの本はないということでした。
広い世界の中で、自分たちのような生活をしている子どももいるが、飢餓で苦しんでいる子もいる、世界の子どもたちの生活を知る、自分たちにできることは何か考える、いろいろと考えを巡らせるいい本だと思います。ぜひ図書館に置きたいと思います。子どもたちにも保護者のみなさん方にもぜひ読んでいただきたいと思います。
このように、子どもたちに関わるお話をどんどんいただくことはとてもうれしいことです。本校が目標としている、『みんなで作る楽しい学校』は、地域、教職員、保護者をはじめとして、自分たちができる子どもたちにとっていいと思うことをどんどん実行していくことで完成していくものだと思っています。これからもぜひ、保護者のみなさんがお持ちの特技、智恵、工夫などを紹介していただき、ゲストティーチャーとしてお話しいただけると幸です。