ドラ校長の広場

ドラえもんが大好きな校長のブログです。

平成26年度 第128回卒業証書授与式

 和泉市立南横山小学校の第128回卒業証書授与式を行いました。午前9時ちょうどに卒業生入場から始まりました。和泉市教育委員会のご代表をはじめとして、いつもお世話になっております地域の方々を来賓としてお迎えし、20名の卒業生の巣立ちをお祝いしていただきました。国歌・校歌斉唱に続き、卒業証書授与です。一人ひとりに手渡すと式場の方に向き直り、自分の将来の夢を大きな声で話していきます。職業体験でなりたいと思ったことがほとんどですが、これから考えていく人もいます。笑顔で頑張っていくと宣言する人もいて、みんなたくましく成長していると実感できました。その後保護者席に向かって歩き出し、家族に卒業証書を渡していくのです。私はその背中を見ながら、「頑張って!」と心で応援していました。自分の子どもの卒業式には出席したことがなかったのですが、今まで毎年どこかの小学校、中学校、幼稚園などの卒業式に出席してきましたが、いつも心の中で子どもたちにエールを送ってきました。

f:id:nanyoko-koutyou:20150318141618j:plain

 しかし、今年の卒業式は今までとは違いました。卒業証書は自分の手で一人ひとりの名前を書きたかったので、下手なんですが、一生懸命練習して心を込めて書きました。小学生の頃からもっと習字を練習しておけばよかったと大反省しています。それだけに卒業証書を手渡すときの気持ちは、自分の子どもに渡しているような感覚になりました。

f:id:nanyoko-koutyou:20150318141658j:plain

 少し話は変わりますが、自分が担任し、卒業させた子どもたちに何年もたってから会うことがあります。その人たちからよく覚えてるなと感心されることがあるのですが、担任すれば親子も同然といいますか、一年間は家族以上の時間を学校で過ごしますので、忘れることはできないようです。20年以上にもなると名前が出てくるのに時間がかかることがありますが、忘れることはありません。f:id:nanyoko-koutyou:20150318141749j:plain

f:id:nanyoko-koutyou:20150318141933j:plain

 証書授与が終わると私からのお祝いの言葉でした。「一点の砂時計」というお話をしました。砂時計は一つ一つは見えないほどの小さな砂の粒を一点に落とし続けることで山を築いていくことができる、みんなも一つのことをやり続けることで夢が叶えられるんだということを伝えたかったのです。また、最後に黒田三郎さんの詩「紙風船」を紹介して締めくくりにしました。

 「紙風船」   黒田三郎

 落ちてきたら

 今度は

 もっと高く

 もっともっと高く

 何度でも打ち上げよう

 美しい願いごとのように

 在校生(四,五年生)が思いを込めて「卒業生を送る言葉」をみんなで呼びかけ、「大切なもの」という歌を送ってくれました。一生懸命の呼びかけで感動しました。

f:id:nanyoko-koutyou:20150318141829j:plain

 卒業生が「別れの言葉」を精一杯の声で、式場のみんなに語ってくれました。心に響く言葉が多く、私は彼らと過ごしたこの一年間を涙をこらえることなく思い出しました。春のノーカバンデーでは少し頼りなかった彼らがこんなにもたくましく成長する姿をそばで見ることができたのは、私にとってとても幸せでした。ありがとう六年生!!!  そして、がんばれ!なんよこ卒業生!

旅立ちの日に」の歌の時には、前が見えないほどになってしまいました。

  20名の「南横の宝」が小学校を巣立ち、新しい世界に飛び立っていきました。いつまでも応援しています。

f:id:nanyoko-koutyou:20150318141859j:plain

 運動場で教職員と在校生、保護者で造った花道を送り出すときには、空は雲が切れてお日様が顔を出すとてもいい天気になっていました。