ドラ校長の広場

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「春の七草」採り by 野外活動クラブ

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 あいにくの雨の中午前9時に野外活動クラブのメンバーが「春の七草」を集めるために学校に集合しました。これは、本校が約10年ほど前から行っている「七草がゆ」を食べるという活動のための準備なんです。日本に古くから伝わる(江戸時代からのようです)七草がゆの習慣を子どもたちに伝えようとするものです。昨年までは8日の始業式に行っていたのですが、今年から始業式が7日になったので、文字通りの7日の七草がゆとなります。

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 野外活動クラブの子どもたちは冬休み中に自分が担当する七草のことを本やネットで調べてきてあります。はじめに家庭科室で打ち合わせをして、7つのグループで担教えてもらった場所に移動して担当の七草を採集しました。写真を持ちながら実際の七草と見比べて採っていきました。今回はゴギョウの収穫が少なかったようです。スズナスズシロは学校菜園でクラブが育ててきた物を使います。雨が降っていたので少し時間がかかりましたが、家庭科室に持ってくることができました。家庭科室では土や枯れた葉を取り除いて適当に切って明日の準備をしました。その後は、始業式後の七草の説明リハーサルを行い、明日に備えました。

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以下はキッコーマンのHPからの紹介です。

 

七草粥のこころ

「セリ・ナズナゴギョウハコベラホトケノザスズナスズシロ」、子どものころに一生懸命覚えた春の七草の名前です。ゴギョウハハコグサハコベラハコベスズナはカブ、スズシロはダイコンのこと。この七草をお粥にして1月7日に食べる七草粥の習慣は、江戸時代に広まったそうです。

七草の種類は時代や土地によって異なり、七草がもっと多くなったり、少ない場合もあったそうですが、いつの時代もどんな土地でも、年頭にあたって豊年を祈願し、「今年も家族みんなが元気で暮らせますように」と願いながらお粥をいただくその気持ちに差はありません。

七草粥の知恵

ところで、なぜ七草粥なのでしょう。

七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれました。そこで、無病息災を祈って七草粥を食べたのです。古くはまな板の上で、草をトントン叩いて刻むその回数も決められていたとか。こんな、おまじないのような食べ方も素敵ですが、実はこの七草粥、とても理に叶った習慣です。

七草はいわば日本のハーブ、そのハーブを胃腸に負担がかからないお粥で食べようというのですから、正月疲れが出はじめた胃腸の回復にはちょうどよい食べものです。また、あっさりと仕上げたお粥は、少し濃い味のおせち料理がつづいたあとで、とても新鮮な味わい。

七草の効用

では、日本のハーブ七草にはどのようなパワーがあるのでしょう。おもなものを次に挙げてみましょう。

セリ

鉄分が多く含まれているので増血作用が期待できます。

ナズナ

熱を下げる、尿の出をよくするなどの作用があります。

ハコベラ

タンパク質が比較的多く含まれ、ミネラルそのほかの栄養に富んでいるため、民間では古くから薬草として親しまれています。

スズナスズシロ

ジアスターゼが消化を促進します。

もちろん、いずれもみずみずしい緑の草ですから、ビタミンがたっぷり含まれています。緑が不足しがちなお正月、滋養豊かな七草でクッキングしてみませんか。