ドラ校長の広場

ドラえもんが大好きな校長のブログです。

虫採りに挑戦しませんか?

 19日早朝4時20分からのNHK総合テレビ「視点・論点」で漫画家の やくみつる さんが「虫採りのススメ」という題で自分の考えをお話しされていました。この番組、時々早起きした時に見るのですが、結構お話しされる方々がユニークな方が多くて、ついつい見入ってしまうことがあります。

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 最近また虫ブームが来ているようだと、でも最近は外国から大型のクワガタだとか、カブトムシが生きたまま輸入されるようになってお金で買えるようになってそちらに走ってしまっている子どもたちが多いとも述べておられました。何かカードやキャラクター集めの感覚になって虫集めをしているのではないだろうか。キャラクターに飽きてしまうと虫そのものを見放してしまうのではないかと。その時点で興味が途切れてしまうことに懸念を抱いておられました。 

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 虫採りは、まず身の回りにはどんな虫がいるのか、まず身近な虫たちの名前を知ることから始まる。虫でも植物でも鳥でも魚でもいいのですが、ものの名前を調べようとすることが興味の第一歩になるのだと。そこに保護者の力添えがあれば、どんどん子どもは興味を膨らませていくことになるということです。名前を調べるのには、図鑑が必要になってきますが、この夏は図鑑の出版が盛り上がっていて、図鑑ブームが来ているということです。日本は図鑑大国であって何を調べるにしても図鑑がそろっているそうです。そんな図鑑を使って親子で名前を調べる作業がとてもいいとおっしゃっています。親の世代でも虫採りをしたことがない方も多いと思いますが、虫は自分の方から寄ってくることも多いので、そんな虫から調べてもいいんじゃないかと。

 虫好きからその虫が食べている植物に興味が移る子もいるでしょう、虫採りに行くことで地理に興味を持つ子がいるかもしれません。鉄道、環境問題などへ発展することもあるでしょう。いろんな方向に広がってもらえたらいいのではないでしょうか。

 虫好きの子どもたちを見ていると、一様に非常に感受性が豊かである、観察眼が鋭い、それは常に神経をいろんな所に張り巡らせて虫の動きなりを見ているからだとおっしゃっていました。確かに私もこれには同感するものがありました。日曜日の自然観察会に参加している子どもたちを見ていても、普段学校の子どもたちの様子でもうなずけるものがあります。最近の子どもたちは「命」についての実感が乏しいように感じることがあります。身近に「生」と「死」を経験することが減っています。いっしょに住んでいたおじいさんやおばあさんが亡くなることも子どもたちの経験には少なくなっているのではないでしょうか。この話をしだすと思い入れがあるので長くなってしまいますので今日はこのぐらいにしておきます。

 私なりに要約しますと、感受性豊かな子どもを育てるには、虫採りをいっしょうけんめいさせるのがいいとおっしゃっていたと思います。この夏あと少しですが、お子さんと一緒に挑戦しませんか。

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