ドラ校長の広場

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「笹踊り」の練習

 南横山小学校のある父鬼地区に古くから伝わる伝統芸能「笹踊り」の練習会が7月7日に体育館で行われました。笹踊り保存会の皆様方が太鼓やうちわを準備していただき、歌い手の方も来てくださいました。

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 この笹踊りの起源は、今から400年前中世の頃に起こった「風流太鼓踊り」の芸脈を引く「雨乞い太鼓踊り」の一つであるといわれています。この踊りの記録として保管されている資料のうちもっとも古いのは大正2年に踊ったときの写真と歌本だそうです。大正2年以降の踊りについては、昭和22年、42年、52,53年に踊った後最近まで途絶えていたそうです。そうした折平成13年度に文化庁提唱の「ふるさと文化再興事業」の支援を受けることになり、「復活・保存」に向けて動き出しました。幸いにも昭和53年当時の8ミリフィルムが見つかったこと、当時小学生で踊りを習った人たちも現れて、積極的に協力してくださったおかげで「道歌」と「鶯踊り」の踊りが復元されたということです。

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 平成15年度からは、文化庁の「伝統文化子ども教室」として、小学生の子どもたちにしっかりと伝承してもらうように取り組みを始めました。現在では納涼大会と運動会で小学生と保護者、笹踊り保存会の方々、地域の方々と踊っています。「鶯踊り」も復活はしましたが、継承者が高校生になってしまって、小学生にいないこともあり、今後の学校教育での取り組みを検討しているところです。