ドラ校長の広場

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大阪府へき地・遠隔小規模校の教員研修、PTA連絡協議会研修が開催されました

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 7月5日《土》午前9時45分 能勢町立東郷小学校において「平成26年度 大阪府へき地・遠隔小規模校学校教員夏期研修 第31回大阪府へき地・遠隔小規模校PTA連絡協議会研修大会」が開催されました。加盟校7校のほとんどの教員とPTA役員等が集まって開催されました。総勢200名近くの参加者があっただろうと思われます。来賓も、府会議員、市議会議長をはじめ議員さんも多く出席されていました。もちろん地元の町会長様など学校支援をする団体役員もおられました。本校の約2倍の大きさの体育館がほとんどいっぱいになっていました。最後の閉会行事まで出席されていたのは驚きです。

 学校周辺道路には案内の方が(地域やPTAの方だと思います)立っておられ、小学校の校門を入れば、白いTシャツとグリーンのバンダナで統一された装いで、笑顔で出迎えていただきました。

 はじめは、全学年の公開授業でした。全校児童が35名で、一番少ない1年生が3名、多い3,6年生が9名です。しかし、子どもたちは元気で明るい子どもたちでした。活発に意見を発表する姿は、本校と同じです。少人数の良さを活かした授業が展開されていました。また、「さとおか教室」という子どもたちの自主学習を支援する教室が開設されていて、子どもたちがいつでも学べるよう、プリントなどが整備されていました。

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 次は先生方の研究発表で、「主体的に学び続け、たくましく、こころ豊かな児童の育成」という学校教育目標実現のために研究されている事柄について、発表されました。オープンマインド(内面的資質を高める)の姿勢でコミュニケーション力や情報活用力をのばそうといろいろな取組されていました。本校も参考にしたい取組も多くありました。

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 昼食・休憩後はPTA活動報告です。児童を中心としたPTA本来の活動が、全会員参加で行われているのにはびっくりしました。会員数が少ないこともあり、全員ができることをできる限りやるという姿勢は、目を見張るものがありました。

 本校の活動と本当によく似ており、地域の文化遺産や自然環境を守る心を育てようと、地域と一体となってがんばっておられます。下の写真は学校近くの天然記念物の野間の大ケヤキです。アオバズクが訪れ、子育てをしていくそうです。

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先生方やPTAの方々、教育長までがぜひ立ち寄ってほしいというので、帰りに寄ってみました。すごい大きさに圧倒されました。また、枝にはアオバズクが3羽確認できました。写真ではわかりにくいかもしれません。

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 最後に、PTAの合唱を聴かせていただきました。すばらしいハーモニーで、子どもたちも一生懸命な姿に心を打たれたのは私だけではなかったと思います。

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 しかし、この学校は来年度で140年の歴史に終止符を打ちます。能勢町の小学校6校が別の場所に統合されるからです。残念で仕方ないのは私たちもそうですが、地元の皆さんでしょう。本校は、地域の少子化を想定し、児童数を増やすことで学校の存続に力を注いでいます。小規模特認校制度をとれる状況があったからですが、能勢町は町全体が少子化に悩んでおり、その制度は使えませんでした。結果がこのような地域から小学校がなくなるということになってしまいました。しかし、子どもたちのために何が一番いいのかをきっと教育委員会も地域も十分考えていただいたことだと思います。

「教育の原点は小規模校にある」私たちも、子どもたちにとって最良の方法で教育をすすめていきたいと思います。 

 来年度はこの大会を本校で開催します。準備に取りかからなければならない時期になりました。PTA役員をはじめ全会員、全教職員、そして地域の方々と力を合わせて取り組んでいきたいと考えています。